2016/03/31

トリニダード旅 序章 【Departure!!】

初めてトリニダード・トバゴへ行ったのは12年前

まだスティールパンをやり始めて間もない頃だった

楽器の買い付けが目的だったので

敢えてシーズンオフのチケットが安い時を狙って

6月に行った

24歳の誕生日をトリニダードで迎えたことが

勝手に運命的なものを感じて

なんだか嬉しかった





それ以来のトリニダード・トバゴ

それ以来の海外

憧れのパノラマ、カーニバル

胸躍らせながら

2015はこの渡トリニダード・トバゴの為に

費やしたと言っても過言では無い

多少の犠牲も厭わないぐらいの覚悟で準備した一年間でした

遅いなんて思わない

思い立ったが吉日

来るべきタイミングが来たのだ





昨年10月ごろに

まずは航空券を押さえた

12年前はまだインターネットも盛んではなかったので

旅行会社に何度も出向き行き帰り往復分の

チケットを手に入れたが

昨今のインターネットの普及で

簡単にフライトスケジュールもチョイスしながら

予約できちゃう

便利にはなったけど手元にチケットが無いので

予約は出来ているはずなのに

なんだか落ち着かない…




旅の初日は関西国際空港から羽田への移動のみ

親友の川ちゃんに空港まで送ってもらい
(20kg近い荷物が二つもあったのでほんとに助かった。。ありがとう。。)

食事を済ませ飛行機に飛び乗った

旅の初日だがまだ日本からは出れない。。





2016/03/30

トリニダード旅 初日 【still in Japan】

前記した通り

旅の初日だがまだ日本に居る

僕が予約したフライトスケジュールにその要因がある

1/11の21:35に関西国際空港を出発し

同日22:45に羽田空港に到着

翌朝10:50成田空港からアメリカのヒューストンへ行き

ヒューストンからトリニダード・トバゴという流れ




羽田空港に到着した後約12時間のトランジットを要するのだ

そして羽田から成田への移動という面倒くささもプラス

安旅でホテルを取るのもなんだかアホらしく

空港で寝る気満々だった




そういえば

12年前のトリニダードへの旅の際

カナダ経由で行ったのだが

トロントで同じく深夜に12時間のトランジットがあり

日本から事前にホテルを予約していったことがあった

前金で宿泊代も支払っていた

しかしながら

その時は初海外で無知だった事もあり

カナダドルを全く持っていない上に

深夜の時間帯で両替も閉まっており

予約していたホテルまでのバス代が
(おそらく当時のお金で¥500程度)

用意できずに予約していたホテルへ行くことを

諦めるしかなく

初日からトロントの空港で

泣く泣く泊まったことがあった…





だから空港で寝ること自体に別に抵抗はなかった

羽田空港に到着し

明日の朝に乗るバス乗り場の前で

適当に寝て

そこから成田へ向かえば間に合うって魂胆でしたが

到着した第一国内線ターミナルビルは

ここの発着便が全て終われば閉館するという。。




羽田にしても成田にしても

とにかくターミナルがいっぱいでややこしい!怒

第一とか第二とか北ウィングとか南ウィングとか!

初めての奴にはちんぷんかんぷんだ。。



とりあえず24時間稼働している国際線ターミナルまで

無料のシャトルバスで移動し

今夜はここで寝ることにした

幸いなことにこの国際線ターミナルのみ始発のバスが早く

余裕を持って成田でチェックイン出来そうだ





カナダの空港で寝た時は

ホームレスが住み着くのを防止する為

ありとあらゆるベンチが1席ずつ仕切られていて

横になることすら困難だったが

その点日本の空港は寛大で

わりとふわふわのクッションのベンチで

仕切りも特になく

ゆっくり横になることが出来た




明日はいよいよロングフライトを経て

トリニダード・トバゴ入り!

日本の空港でややこしいとダダをこねてて

馬鹿でかいヒューストンの空港で

無事トランジット出来るのでしょうか…

期待と不安な一人旅

2016/03/29

トリニダード旅 2日目① 【English is difficult】

旅の2日目

羽田空港国内線ターミナルビルのロビー

ベンチではやはり熟睡とはいかない

疲れてきたけど

この後のロングフライトの時に

すぐ寝れるからええか。。

と今は我慢




早朝5時に成田行き始発バスのチケットが

売り出された

すごい行列やったけど

立ち上がったついでに並んで購入

この後バスに乗ってから気付いたけど

早々バスは満席

時間指定のチケットがない者は次の便へ

普段行列になんて絶対並ばない僕が

並んで買った甲斐があった

っていうか買えてなかったら

時間ギリギリで成田パニックに陥ってたかも。。恐




「旅の荷物は軽い方がいい」

なんてことを申しますが

どうせトリニダードに着いちゃえば

ほぼ半袖、短パン、サンダルしか着ない

つまり長袖、長ズボンはお荷物

ということで防寒そこそこに薄着で家を出た

あとの祭りだが

バス乗り場が寒いこと寒いこと…

気合で乗り切り成田に到着




なにも悪いことしてないのに

無駄にドキドキする出国審査も

無事パス

ヒューストン行きの飛行機に乗り込んだ

11時間20分のロングフライト

もちろん貧乏旅なのでエコノミー

体の大きな僕の1番の悩みが

座席が狭いこと!

でもなんと幸運なことに隣の席が空いている!

おかげできついロングフライトも少し楽に過ごせました

見事に機内食の説明はCAさんから

英語で説明を受けました

日本人に見えないのかしら…




出発したのが日本時間の

1/12の午前10:50

到着したのがヒューストン時間の

1/12の午前7:30

だから今日は長いのです

ほぼ2日分です

だから今日のブログは長くなるのです




アメリカのイミグレーション

余裕で通過出来ると思ってたら

税関のカード書き忘れて

もう一度やり直し…

何とか通過して

セキュリティチェックを通過し

ようやくほっと一息=3




人生初アメリカということで

トランジットの時間が5時間もあったので

アメリカらしいものでランチをと思い

WENDY'Sへ

聞き取れる単語と

話せる単語でなんとか注文

飲み物の種類を聞かれたけど

飲み物の種類を書いたボードが

やたら遠いところに小さく書いてあり

さっぱりわからんかったので

普段飲みもしないコーラを頼んだ

ミディアムと言ったのに

日本で言うところのLLサイズ以上のコーラが出てきて

これが噂のアメリカンサイズかー

なんて感心してたら

急に「お前の名前はなんや?」と聞かれた

とっさに本名のTAKASHI…と答えたが

二回聞き返された

レシートを見てみるとHIKOSHと書いてある


ヒコッシュ?

アメリカ人にはそう聞こえるのね…

そうこうしてると

「HIKOSH!!!」

と呼ばれた

もちろん僕のことだ

商品が出来上がったら

名前を呼ばれるシステムなのね

ここで気付いた

あ、どうも

サカモトヒコッシュです

どうぞよろしく


2016/03/28

トリニダード旅 2日目② 【Leave for Trinidad and Tobago】

2日目が相当長く感じる…

最近はどこでもフリーWiFiが飛んでて

携帯を充電出来る場所もある

通信には事欠かない




スペイン語を話す男性に英語で声をかけられた

「お前のジャックパーセルイカすじゃねぇか!」

聞き取った英語はあくまで予想

日本から来たことを話すと

「俺は日本が大好きだ!この携帯には日本のゲームがたくさん入ってる」

と言って携帯にダウンロードされた

ポケモンやマリオ、ソニックなどを見せてくれた

「俺は地元ではスカイラインGTRに乗っている。日本車は性能がいい。お前はドリフトやるのか?」

日本人はみんな日本車で

ドリフトしてるイメージなんやろか?

どんな道路事情やねん



遠い国で日本のことを好きだと言って

褒めてくれた彼に嬉しくなり

心からありがとうを言った




そして小心者の僕は早めに

次のポートオブスペイン行きの搭乗口へ

日本の空港では当たり前だった

日本語でのアナウンスがない

英語のアナウンスが早すぎて聞き取りにくい

困った…

不安だ…

なんかわからんけど

みんながゲートに並びだしたから

とりあえず並んだ

チケットは持ってるけど

乗れるんやろか?

ドキドキ…

搭乗口の係りの人はとても優しく

ゆっくりの英語で座席のことなんかを

説明してくれた

ちょっとした優しさが沁みる




そしてまたしても

隣の席が空席というラッキー

隣の隣に座ったテキサス出身の男性と

空席のスペースを分かち合い

いろいろ話した

スティールパンのこと

彼の家族のこと

半分ぐらいは何言ってるのかわからないし

半分以上言いたいことが言えない…

英語が出来ないことへのストレスと

ジレンマが自分を襲う

その反面

話せなくても何とかなるという

楽天的思考も開花していく




機内でトリニダード・トバゴの

イミグレーションのフォームを渡される

あ、もちろんこれ書かないとあかんよね…

すっかり他のことに気を取られて

肝心なトリニダードのイミグレ忘れてた。。

書き方調べてない。。

と言ってもあとのまつり

もちろん機内で携帯もつながらないので

自力で無い知恵絞りながら2枚失敗して

3枚目でなんとか…

どうしてもわからない単語は

到着してから急いでフリーWiFiを探し

調べて記入

トリニダードのイミグレーションは厳しい

事細かに質問される

なんとかパスして荷物をピックアップ

麻薬犬、税関の荷物検査をくぐり抜け

やっと空港を出ることが出来た




ジトーっとした湿気

独特の匂い

12年前の記憶が一瞬で蘇った

「ただいま」

自然にその言葉が口から漏れていた

長い道のりの苦労も含め

達成感と帰ってきた感動で

涙が出た

2016/03/27

トリニダード旅2日目③ 【Decided to join the band】

トリニダード・トバゴにようやく降り立ち

感動の涙も乾かぬうちに

男性から

「TAXI??」

と声をかけられた

「YES」

そのまま誘導され乗り込んだ

車中ラジオからはご機嫌なソカが

爆音で鳴っている





予約していたゲストハウスbuddy inに到着

日本人の方が経営されていて

日本語で対応して頂けて

部屋が綺麗で

セキュリティも万全

安心感がハンパない


既に到着していた日本の仲間が

パンヤード巡りをしているということで

phase2のパンヤードまで送って頂いて

久しぶりに知っている人の顔を見たので

安心感が凄かった

全身から湧き出るような

ホッ=3



phase2はなかなか曲をやる雰囲気じゃなかったので

ヤードを離れて

渡航前から入りたいバンド第一候補だった

Desperadoesのパンヤードへ

近くに車を停め

パンヤードへ歩いている道でも

爆音で聞こえてくる曲

既にめちゃめちゃカッコいい

興奮抑えきれずヤードの中へ入ると

凄まじい迫力で気持ちよくかっこええ音が鳴り響く

その時即決した

「ここに決めた!!」

練習後アレンジャーのザンダさんや

テナーパートのセクションの人に

ご挨拶

つたない英語で

「Desperadoesめちゃめちゃかっこいい!あなたたちのバンドに入れてください。テナーパンをやりたいです。」

と伝えた

「OK!明日昼の13時にパンヤードに来なさい」

そう言われた

よし!とりあえず一歩前進

パンヤードを後にした



宿に戻り

同じゲストハウスに泊まる

日本人のスティールパンプレイヤーの人たちと

ご挨拶してあれやこれや近況を語った

ライミングというこの音楽以外の時間が

とても大事だなぁと感じた夜



飛行機で寝たり起きたりして調整した

時差ぼけ対策は

うまくいったようだ


2016/03/26

トリニダード旅 3日目 【Started to practice】

今日は初練習!

ヤード近くのショッピングモールで食事

トリニでの初飯は

フライドライス
カラルー
バーベキューチキン
サラダのプレート


前に来た時も思ったけど

やっぱりトリニのご飯は僕の口に合う

インド系の人もたくさん居るので

スパイスやハーブの使い方が絶妙で

たまらんです♪♪



無事トリニダードでの携帯電話も持つことが出来

Desperadoesのパンヤードへ

セクションリーダーのアンドレが

マンツーマンで延々と

教えてくれた

楽譜は無い

横で弾いてもらってそれを真似て覚える

何のバックビートも無い中

ひたすらメロディのフレーズを繰り返し覚える

おかげで全体練習の時に

え?このフレーズの拍の頭ってここなの?

って思うこともしばしば



少しだけ休憩して

夜の練習はバンド全体での練習

同じ曲を何十回と繰り返す

気になる箇所があれば重点的に繰り返す

爆音の渦の中

何とも言えない快感と高揚感

まだ練習し始めたばかりで当たり前やけど

曲が完全に頭に入ってなくて

上手く弾けない…

悔しい

あしたも目一杯練習するぞ!




2016/03/25

トリニダード旅 4日目 【practice practice practice】

朝から同じゲストハウスの仲間と

買い物へ

外国のスーパーって

なんだかテンション上がりませんか?

商品のパッケージが素敵で

カラフルで見てるだけで楽しい

念願のアンゴスチュラのラムとも出会い

テンションUP




そのままランチへ

ローカルフードが食べれる

レストランsweet limeで

ライス
フライドチキン
ビーンズ
マカロニサラダ
フレッシュサラダ
の1プレート

とにかく量が多い

でもめちゃめちゃ美味い!

その後パンヤードまで送ってもらい



今日もひたすら

practice practice practice...

昨日覚えきれなかった箇所を

ひたすら復習



夜の練習は19時ということになってるけど

いつもアバウト

トリニタイムという緩い時間があり

今日は練習が始まったのは21時

その上途中で雨が降り2時間余りで終了



メンバーのフィッツさんに車で送ってもらう

パンヤードの周りは夜中は

ホームレスや野良犬がわんさか居て

超危険なので

こうやって送ってくれる人を見つけるか

自分でレンタカーなどを借りるかしないといけない

フィッツさんほんとにありがとう♪♪

トリニダード旅 5日目 【Enjoying】

一昨日の練習後

アレンジャーのザンダさんが

主要メンバーだけ集めて

曲の後半をアレンジしていた

ザンダさんが鍵盤でフレーズを弾いて

それを各セクションリーダーが

聞き取って即座に合わせていく

彼から紡ぎ出されるフレーズが

とてもかっこ良くて

見てるだけで血湧き肉躍った

このパート早く弾きたい!

と思い次の日で練習で

周りの人達に教えを請うた

しかし教えてくれる人が居ない

というより

新しいパートを知る人がまだ少なかった

練習後アンドレに

「Please teach me new part tommorow」

と伝えた

アンドレは優しい顔をして頷いた




約束のtommorowが今日だ

朝早くからパンヤードへ

まだアンドレは居ない

楽器を楽器庫から借りるのも慣れてきて

1人で勝手に出して勝手に使うことも出来た

午前中はアンドレは来ず

ひたすら今までアレンジが決まっていた箇所の

確認と反復練習で終わった




今日のランチは

パンヤード近くのショッピングモールで

インディアンフードを食べた

ライス
フィシュフライ
スピナッチとマンゴーのカレー

これに辛いグレービーソースをかけたもの

この後からかけるグレービーソースが

爆裂に美味い!

水筒に入れて持って帰りたい。。




昼食後パンヤードに戻ると

アンドレが昼寝をしていた

新しいパートを教えてもらった

初日の練習では横につきっきりで

教えてくれてたけど

昼寝スタイルのまま

メロディやフレーズをまず歌い

それをドレミをABCで言ってくれる

なかなか大変やけど面白い

何とか覚えて安心したのも束の間

夜の練習でそこの箇所が

更にアレンジが加わり

全く違うものになってしまった

「せっかく覚えたのに…」

なんて全く思わない

ザンダさんが産みだすアレンジが良いから

文句なんて一つも浮かばない




新しいアレンジは

まずセクションリーダーのアンドレが

率先して弾く

今日は思い切ってアンドレの近くの

前列にセッティングし

フレーズを見て盗む

その後みんなで音を合わせた時の

気持ち良さったらない!

前列にセッティングしたおかげで

ギャラリーの顔もよく見える

踊ってる人

声を上げる人

曲の盛り上がりで

お客さんも盛り上がるので

こちらもノせられてしまう

隣で叩いていたピンキーが

大きなステップを

踏みながら演奏する僕を見て

笑いながら一緒にステップを踏んで

踊ってくれた

「あぁ楽しい」

心から思った


2016/03/24

トリニダード旅 6日目 【Welcome to Desperadoes】

今日も

午前中からパンヤードへ

いつもより人が多い

パンに貼ってある

バンドのロゴの古いステッカーを剥がし

新しいステッカーに貼り替えている

練習しようと思ったけど

楽器のチューニング中で

練習するならソフトにやってね

と言われたので

迷惑になりそうだし

思いっきり音が出せないし断念

せっかくなので

町を散策しながら歩いて帰った

ポートオブスペインの町は

どこを切り撮っても絵になる

毎日外食すると

お金がもたないので今日のランチは自炊

久しぶりにゆっくり昼寝もして

夜の練習へ

パンヤードに向かう途中

サバンナを通ったら

今夜がスモールバンドとミディアムバンドの

プリリム(予選)があるらしく

賑わっていた




今日のdesperadoesのヤードは人が少ない

今日はトリニタイム全開で

練習の開始も遅かった

少しずつ練習のやり方もわかってきた

新しいパートができた日は

セクションリーダーの近くに

セッティングして

新しいパートを目と耳で盗む

どうしてもわからないところは聞く

このスタイルで新しいパートを習得するのが

ものすごく早くなった

ついに毎年desperadoesに参加している

やびちゃんが日本から到着!

空港から直接来て練習を見ていた

STAGをもう5本も飲んでいるらしい

酒豪やびちゃんと再会の乾杯!

トリニダード旅 7日目 【one week】

7日目!

もう家を出て一週間経つのか…

羽田空港のベンチで寝たのが

遠い昔のような出来事…





今日は日曜日

パンヤードへ向かう道は人もガラガラ

ほとんどの店が閉まっている

日曜日はみんな家族と過ごすんだって

仕事が休みなのは当たり前

みんなそれに備えて土曜日に

買い物は済ませちゃう

日本も24時間365日営業なんてせずに

こうしたら家族が

有意義な時間を過ごせるのに…




今日は日曜日ということで

昼の13時から練習

パンヤードに到着したら

既にダブルセカンドのメンバーが

セクションプラクティスをしていた

思いの外真面目に真剣に

同じ箇所を何度も復習していた

そのせいなのかわからないけど

全体の練習が一向に始まらない…

今日は宿泊先で日本人が集まって

パーティしてるのにー。。

いつもはどのバンドよりも

早く練習が終わるのに

Todayに限ってlongだ。。。
(トリニに来てから日本人の友達がみんなルー大柴みたいな喋り方になってゆく…)

やきもきする気持ちはどうにもならない

これもトリニタイムと諦める




夕方になり

アレンジャーのザンダさんが現れる

昨日やったエンディングを

リアレンジしている

ここ三日間エンディングのアレンジが

ころころ変わっている

凝り性なのか

まだ納得いくものができないのか

パノラマの規定の時間に調節しているのか


とりあえず新しいフレーズが産み出されたら

覚えるしかない

覚えて弾けるようになれば

繰り返し練習

結局練習が終わったのは23時




帰りいつも送ってくれるフィッツさんの

車が故障したらしく

「ごめん、今日は送れないから他の人の車で送ってもらってくれ」

と言われた

じゃあ車乗ってる人を他に探すか

と思ってたらフィッツさんが

責任を感じたのか

周りのメンバーに当たってくれている

なんて優しいんだ

今夜はダリルの車で家路についた

2016/03/23

トリニダード旅 8日目① 【spice】

トリニダードに来てから

ずっとお世話になっていた

ゲストハウスbuddy inでの宿泊は

今夜が最後




車に乗せてもらったり

食材を分けてもらったり

いろいろお世話になった

同じ宿のさえちゃん&こばりちゃんへの

お礼も兼ねて

ジャイカレーを作ることにしました




こちらのスーパーではスパイスも充実

でもちゃんと旅のお供に

日本からスパイスを持参しておりました 

しかし!!

実はアメリカの空港でトランジットした際に

スーツケースを開けられた痕跡がありました

荷物が少しぐちゃぐちゃになってて

物が定位置にない。。



カレー作りの為に

ホールとパウダーと

二種類持ってきていたのですが

ホールスパイスだけがない!!

「クソっ!アメリカのやつ!没収しやがった!どうせアメリカでは荷物もピックアップしないし、何もアメリカには持ち込まへんのに!あのボケほんま腹立つ!☆$%3#〒々○*×€」

と腹立ちすぎて罵詈雑言しか出てこない

ホールスパイスは植物の種だったりするので

生態系を崩さない為だったのか。。

せっかくカレー作ろうと思ってたのに

また買い直しか…

と思って数日経った




ある日荷物を整理してたら

カバンの奥底からホールスパイスが出てきた!

没収されてなかった!

「あ…アメリカさんごめんなさい…」

アメリカの方角(北)を見ながら

心の中で謝りました




さぁ!

気を取り直してカレー作り!

アメリカに敬意を表して

ホールスパイスを油へ

そのあとはちゃちゃっと

やったらすぐ出来たのですが

いい感じのトマトがなかったので

スーパーで売られているトマトペーストを

吉と出るか凶と出るか投入

かなりトマト味が

しっかりのカレーになりましたが

これはこれで美味い♪♪

スパイスとの相性も抜群!

せっかくなので

スーパーでバスマティライスを買いました
(やっぱりこっちでは安い)

こっちの米は湯取り式で

炊けちゃうから楽チン♪♪

無事美味しく出来上がりました!

チキンとトマトのジャイカレー!!

日本人の友達にも食べてもらいました〜♪♪

2016/03/22

トリニダード旅 8日目② 【drop...】

今日の夜の練習は

めちゃめちゃ人が多い

2日後に控えたPrelim(プリリム 予選)が

近いせいかな?

練習も少しずつ細かい指摘が増えてきて

ドリル練習(同じ箇所の反復練習)

ばかりになってきた

さすがにテニス肘を患っている左肘が

悲鳴を上げてきた






休憩時間にテナーパートだけ集められ

2日後のプリリムの出演メンバーの

発表があった

業務連絡系の英語が

あまりわからなかったけど

おそらく名前を呼ばれた人間が

メンバーに入るという事らしい





名前は呼ばれなかった

あら?落ちたかな…

周りでは泣いている子どもも居る

納得いかないのか

詰め寄るおばちゃんも居た





ほぼほぼ英語がききとれなかったので

再度アンドレに確認

「僕はプリリムでは演奏出来ないの?」

「YES…」





正直落ち込んだ…

アンドレが続けてこう言った

「でもセミファイナルには出れるよ」

そんなんなんとでも言えるし口だけやろ

って思った





でも話を聞いてみると

規定の人数制限があるので

プリリムとセミファイナルで

大幅にメンバーチェンジをするようで

メンバーみんなに出演機会を与える為かな?

と思った




実際プリリムに選ばれたメンバーで

まだ曲を弾けてない人もいるし

プリリムは形ばかりの予選で

特に落ちるバンドがない

セミファイナルからは

ふるいにかけられるので

そちらに入れてくれたのかな?

それの方が認められている気がした



どちらかにしか出れないなら

パンヤードでやるプリリムより

サバンナで演奏するセミファイナルに出たい


「ちなみにプリリムは僕も出ないよ!セミファイナルはplay togetherしよう」

アンドレが言った

これで少し気持ちが晴れた

まだ出れる確証を掴めたわけではないけど

週末のセミファイナルに向けて

腐らずに頑張ろうって思った





元々desperadoesに加入した時

人数が多いからプリとセミは出れない

って言われてたけど

どうせやるなら狙うつもりで

毎日クソほど練習した




納得したつもりやったけど

曲は完全に覚えてたし

なんだったら現地のメンバーにも

教えたりしてたので

正直そのあとの練習は

悔しくて全くやる気が起きなかった…

注意散漫でミスタッチの連続…

明日からちゃんと切り替えて頑張ろう

2016/03/21

トリニダード旅 9日目【unbelievable!!!】

お昼頃目覚めて

ゲストハウスでの最後の食事は

同じ宿の

さえちゃん&こばりちゃんと食べた

一緒だったスキヤキスティールオーケストラの

リーダーえいじさんは

朝早くに部屋を出たようだ

最後に会えなかったのが残念…

今夜から練習後にみんなで

ライミングできないのが

本当に寂しい。。。




失ってわかるありがたさ

身にしみてます




夕方には引っ越し

ポートオブスペインのアップタウンから

ディエゴマーティンへ

パンヤードからは遠くなったけど

車で行けばあっという間なので

苦にならない

明日は少し町を散策してみようかな


夕方はパンヤードへ

自分の楽器を確保して

少しダラダラしていたら

アンドレに遠くから声を掛けられた



近くへ行ってみると

「STAGでいいか?」

と聞かれたので頷いた

プリに出れない罪滅ぼしに

ビールおごってくれるんかしら?

と思っていたら




「Jai, tomorrow prelim you play」
(ジャイ、明日のプリリムはお前も出るよ)

と言われた

耳を疑った

だって昨日は出れないって

言ってたじゃないの!?

事態を飲み込むのに少し時間がかかった

隣にいた同じテナーパートのジュニアにも

「You play tommorow」

と言われて納得

嬉しくて日本語で

「繰り上げ当選!??」

って聞いてしまった

アンドレは笑ってた




もう繰り上げ当選の理由は聞かなかった

出れるだけで嬉しいから

逆にプリに出たら

セミファイナル出してもらえないんじゃ…

と不安に思い確認したが

出してもらえるみたいだった

この辺しっかり確認する

自分のしたたかさに嫌気がさす




練習後

明日のユニフォームが手渡された

この二枚のティーシャツが

ほんとに嬉しい


パンヤードは日に日に

華やかさを増して

ギャラリーの数も増えてきた

ギフトショップが出来たり

屋台があったり

サウンドシステムがあったり

知らん間に楽器を吊るラックにも

看板が付いていた

写真の彼女はウーシェラさん

Desperadoesで47年演奏し続けている

ベテランテナープレイヤー

超ロングのドレッドを束ねて

ベースボールキャップを後ろ向きに被る

超イケてるウーピーゴールドバーグ似の

かっちょいいおばちゃん

パンヤードにあるベイク&シャークのお店で

ウーシェラさんの娘2人が働いているとの事で

食べてみる事にした

ベイク&シャークとは

揚げパンのようなバンズに

サメのフライといろいろな野菜やソースを

挟んだトリニダードのソウルフード

12年前にマラカスベイの

ビーチで食べて以来の懐かしい味

ペッパーソースとガーリックソースが

効いていてめちゃウマでした♪♪

さぁいよいよ明日はプリリム!

2016/03/20

トリニダード旅 10日目 【prelim】

溜まりに溜まった洗濯物をひたすら洗う

今日の昼間はこれに費やした




いよいよ今日はプリリム(予選)の日
我々Desperadoesは

トップバッター



プリリムは各パンヤードにて行われる

審査員席が設けられ

どことなくパンヤードの雰囲気が

いつもと違う

メンバーの服装もパリッとしている




時間が迫るにつれて

ギャラリーが集まってくる

何度か曲を頭から通して

自分たちとお客さんのテンションを上げた

揃いのTシャツに身を包み

全員手を繋いでお祈り
(Desperadoesベテラン日本人やびちゃん曰く過去にはこんなことはなかったらしい…気合の表れやろか?)

審査員が到着したところで

テナーパンのメンバーの1人が

トリニダード・トバゴ国歌を演奏

メンバー間で

どうする?誰が演奏する?おまえやる?

的なやり取りがあった

たぶん全員弾けるんだろうなぁって思った

会場にいる人たちもそれぞれ口ずさむ




トリニダード・トバゴでは国歌が流れると

動いてはいけないらしい

動くと怒られる?

喋ると捕まる?撃たれる?

など噂が飛び交っております

この国歌斉唱の緊張感で

国を挙げてのイベントという雰囲気が

ヒシヒシと感じられ

パノラマの凄さを改めて感じた




正確に何分演奏してたかわからないけど

あっという間の数分間

音の渦の中で一生懸命演奏した

演奏終了と共に観客から大きな拍手

ここに居ること

ここでメンバーと演奏できる事が

物凄く幸せに感じた


プリリム終了後は

あっという間に閑散として

みんな一息ついた様子

僕もSTAGで自分にお疲れ様




テナーパートセクションリーダーのアンドレ

彼のおかげで無事プリリムを終える事が出来た




2016 Japanese Desperadoes

Yabi & Nana & Jai



少しの間

パンヤードでメンバー達とライミングして

せっかくだから

他のバンドも見ようってことになり

phase2と



Invadersを拝見


とてもエキサイティングな一夜となりました



そういえば

プリリムで演奏したらギャラもらえるんです

少額でしたが弾いた悦びに

プラスαでこんな悦びまで頂けるとは!

I'm so happy!!!!

2016/03/19

トリニダード旅 11日目【A happy reunion】

今日は朝から

スキヤキのリーダーえいじさんを誘って

La Horquettaへ

目的は

12年前に初めてトリニダードを

訪れた時に通ったLennyに会いに


Lennyはとても腕の良い

スティールパンビルダー&チューナーです

納期もきっちり守るし

とても働き者です


僕が今ライブなどで使っているパンは

12年前にLennyから直接購入したもの

大事に大切に使っています




再会と同時にLennyのマシンガントーク

思い出話や近況報告

たくさん話しました

Lennyの英語はかなり聞き取りづらいので

筆談も交えて…

注文していたパンも

とても質の良いものを作ってくれていました

試奏もしましたがとても良い響きです

帰国したら練習しまくるぞ!


カーニバルシーズンで

各バンドのチューニングなど大忙しの時期

少しお疲れ気味やったけど

元気そうで何よりでした

楽器と共に頂いた

優しい言葉は一生の宝物です

とても幸せな再会となりました




パンを買ったらケースも買わなければ…

こちらも12年ぶりに

Sarahのパンケース屋さんへ

無事ケースも買うことができ

今回の旅のミッションの一つがクリア!





朝から何も食べてなかったので

遅めのお昼ご飯は

Rotiが美味しいと評判の

hott shoopeへ行きました

種類が多くて迷いましたがbeefにしました

折り重なって少しモチっとした

パイ生地みたいなRotiで

ビーフとジャガイモがゴロッと入った

カレーみたいなのを包んであります


なかなかボリュームもあって

食べ応えのある一品

家とパンヤードの間にあるから

リピート必至です

次はbone goatに

チャレンジしてみようかな?





そして夜は

パンヤードへ

プリリム明けの練習は

参加メンバーが少なく感じた

週末にはセミファイナルなのに大丈夫か?

今日はついに曲にイントロがついた  

そのイントロをひたすら

ドリル練習

腕がもげそうなぐらい

同じフレーズを弾いた

日に日に友達も増えてきた♪♪