Day35 Carnival Tuesday

Carnival Tuesdayの朝

一番カーニバルが盛り上がるメインイベントの日

今日は例年の経験上

Port of Spainの町へは車で入ることが不可能

と思い

BaratariaのAndyさんのお家に車を停めさせてもらう

そこから徒歩でバスルートまで出て

バスを待とうかと思ったら一台のバスが来た

カーニバルの日だしおそらく手前の

San Juanのバス乗り場でたくさんの人が乗って

満車だろうなぁと思っていたら

バスのライトがパッシング

「乗るか？？」

の合図

手を挙げるとバスを止めて乗せてくれた

空席は一席だけ

奇跡が起きた！

このバスはSan JuanとPort of Spainを結ぶ

バス専用の道路を走る為

どんな時間帯も渋滞がない

スイスイスイとPOSまで辿り着く

バスに全く乗れない事も想定していたから

なんだか拍子抜けで呆気ない

到着したのはPOSの玄関口City Gate

あらゆる交通機関にここから利用できる

朝ごはんがまだだったので

City Gate一階のパイ屋さんで

チーズのパイと

チョコレート味のピーナッツドリンクChoc Nutを購入

町を見渡すとちらほら一般車が走っている

もしかしたら車でパンヤードまで来れたんじゃ…

悔いても仕方ない

余計なことは考えない

City Gateからパンヤードがある

Tragarete Roadまでは約3km

頑張れば歩けない距離ではないが

朝から余計な疲れを溜めたくなかったので

タクシーを拾うべく

タクシー待ちしてそうな人が多いエリアへ

そのうちの気さくそうな雰囲気のお兄さんに

「Tragarete Roadまで行くタクシーはどこで拾える？」

と聞いてみると

「俺も同じ方面に行くから同じタクシーで乗り合いしよう」

なんて話していたら

一台のタクシーがスッと止まった

二人乗せてくれると言う

車内は定員フルギリギリ

ツイてる

町の中は車が少なく渋滞もない

すんなりとパンヤードに着いてしまった

人はまだ少ない

徐々に人が増えてきて

メンバーのBrianが

車にたくさんのTシャツの袋を積み込んで現れた

もしかして？

Winner Tシャツ？？

ビンゴ！

サイズを言って無事にゲット

わりとシックなデザイン

日本人ならドラクエやってる人しかわからん

ローマ数字のⅩⅡ

12回目の優勝を意味している！

嬉しい！

さっそく袖を通す

結局昼過ぎまでパンヤードで

出発を待ちながらグダグダして

その間に新しいBumb Tuneの練習

新曲はKesのBoss Lady

それに加えて去年のBumb Tuneの

BlaxxのGyal Owner

SwappiのParty Start

昨日演奏したものに加えるとなかなかの曲数

ある程度曲が仕上がった頃

ボートが動き出した

この待ち時間何を待っていたのかは不明

昨日からストレスに感じているのが

このボードを牽引するトレーラーを

運転しているドライバー

毎年運転してくれる腕利きのドライバーは

今年は助手席に座り

その代わりに運転しているのが新顔さんで

彼を育てようとしているのか？

とにかくこの研修中の新人君が運転が下手

今日も出発するや否や

電線にボートの飾り付けを引っ掛けて壊してしまった

更に腹立つことに通行を妨げる車や通行人が居ると

爆音のクラクションを長い時は30秒以上長押し

あぁうるさい

音楽もかき消されるし

とにかく品がない

丸坊主にして一から出直して欲しい

昨日と同じく

Bumb Tuneと共に町を練り歩き

各所のジャッジポイントを通過する

町にはたくさんのMasquerade達が居て

それぞれ個性があって見てるだけで楽しい

今日は屋根のない場所に陣取ってしまった為

とにかく暑い

ビールをいくら飲んでも酔わない

Picadilly Streetに差し掛かり

Desperadoesの本拠地Laventilleの

近くのジャッジポイントでは

地元の人たちがたくさん来ていて

盛り上がってくれた

個人的な感覚で言うと

阪神タイガース優勝パレードのような雰囲気

メンバーも地元に錦を飾るような

誇らしげで脂の乗った演奏だった

その後もLavetilleの丘の上へ上がる

道の入り口付近では

何度もパノラマ優勝曲More sokahを演奏した

地元のだんじり祭りみたいな感じで面白かった

最後はQueens Park Savannahのジャッジポイントへ

徐々に日が沈み夕焼け空が美しい

サバンナではいつものメンバーやサポーター以外の

一般の人たちもたくさん一緒にステージに上がって

盛り上がってくれた

200〜300人ぐらい居たんじゃないかな

最高の盛り上がりだった

良きカーニバルの〆と共に

パンヤードヘ戻りお開き

日は完全に暮れて辺りは暗くなっていた

帰りのMaxi Taxiが混むと厄介なので

そそくさとパンヤードを後にする

City Gateまでのタクシーはさすがに拾えず

歩いて向かう

路上のSOCA CD屋さんを発見

ずっと欲しかったのでこの偶然の出会いは嬉しい

とは言え今年はこれといった曲がなかったので

買うCDのチョイスが難しい

収録曲を熟読して吟味していたら

店のやつが痺れを切らして

「もうまとめて5枚買っちゃえよ」

とか言ってる

5枚も要らない

なかなか買わない僕にイライラしてか

5枚買えとずっと言ってる中

僕の着ているTシャツを見るなり

「お前Panorama Championなのか！？」

と興奮気味に聞かれ

頷くと

「嘘だろ！？ほんとか！？お前もプレイしたのか？ハハハー！！」

と突然テンション上げられ温度差についていけず

握手を求められ

よくわからないが10$オマケしてくれた

なんだろ？

このTシャツ水戸黄門の印籠みたいな効果があるのか？

City Gateにたどり着き

帰りはバスでは無く

乗り合いタクシーのMaxi Taxi(通称マキシ)を利用する事に

行き先によって乗り場がたくさんあるので

近くを歩くお兄ちゃんに

San Juanまでの乗り場を教えてもらう

バスだと$5だがマキシなら$4

でも一般車と同じルートを通るので渋滞の影響も受ける

時間帯などによって乗り分けるのがベターだそう

赤いマキシに乗り込みお客さんが満員になり出発

途中降りたい場所があれば

日本のバスと同じくボタンがありブザーが鳴る

そのブザー音でドライバーが停車してくれる

無事に車を置いているBaratariaにたどり着き

帰路に着く

そう言えば朝ご飯を食べて以来

ビールしか飲んでいなかった

例年カーニバルの演奏者には賄いが出ていたのに

今年は無し…

腹減ったよ…

帰り道のKFCの看板の誘惑に負け寄り道

店内には遅い時間にも関わらずたくさんの行列

中にはMasの衣装のまま並んでいる人も

安定のBig DealのSpicy

チキンの部位はThigh

家に持ち帰ってガッついて食べた

やはりトリニダードのフライドチキンは美味い

カーニバルシーズンになり

KFCの箱のパッケージデザインが変わっていた

スティールパンやカーニバルのファンシーセイラー

ブルーデビルなどなかなかイカしたデザイン